精密溶接・出張溶接を行う「ウェルテック舎」のレーザー、tig、精密溶接の事例についてご紹介します。

静岡県の自動車修理工場からの依頼。

エンジン側のマウント用メスネジ部分が割れていまい、

このままではこのエンジンが使用出来ず、交換になってしまうので、

出張で溶接して欲しいとの事でした。

御依頼の連絡を受けた翌日はスケジュールが空いていたので、出張溶接する事にしました。

現場到着後、現物を確認したところ、経年劣化したアルミ鋳物で、溶接可能かどうかは実際に溶かしてみてからの結論になりました。

テスト溶接したところ、溶接は可能と判断し、本格的な溶接作業に入りました。

しかし、熱伝導率が高いアルミは溶接中の積熱の影響と、鋳物特有の金属組織の荒らさ、経年劣化による腐食、狭い場所での作業という事が重なり、思い通りの溶接ビードが出来ませんでした。

それでもなんとか今後の使用に耐えられるであろう修正が出来て帰路に着きました。

今回持ち込んだ溶接機は初めて出張に使用したのですが、冷却ポンプ電源の取り回し等の課題が分かり、翌日から早速その修正を行いました。