工場のコンベアなど搬送や加工のための装置にはスチールベルトを導入するのがおすすめです。
スチールベルトは食品業界をはじめとした各分野で多く取り入れられています。近年ではHACCPに沿って食品の衛生管理を徹底する必要があることから、食品工場には清潔さをキープできる機器の導入が必要不可欠です。
こちらではスチールベルトのサンプル制作も行っているウェルテック舎が、食品業界におけるスチールベルトの活用事例についてご紹介いたします。また、HACCPの詳細についても説明いたしますので、ぜひご覧ください。見積もりや納期について問合せや相談をする前に、確認しておきましょう。
目次
食品業界などで導入が進められているスチールベルトには、スチールエンドレスベルトとスチールオープンベルトという2つの種類があります。それぞれのスチールベルトには用途の違いがあるので最適なものを取り入れましょう。サンプル制作を依頼する前にそれぞれについて把握しておくことは大切です。
こちらではスチールベルトの種類と、食品現場でスチールベルトが使われる理由について説明していきます。
スチールベルトの種類は、大きくスチールエンドレスベルトとスチールオープンベルトの2つに分けられます。いずれのスチールベルトもステンレス鋼を使って作られており、耐熱性や耐摩耗性が高く環境を問わず使えるという特徴があります。
納期や見積もりが異なりますので、それぞれのスチールベルトの特徴をチェックし、最適なスチールベルトの制作依頼や問合せ、相談をしましょう。
スチールエンドレスベルトとは、ステンレス板を突き合わせて溶接したベルトのことです。
高い接合技術を持つ専門業者にスチールエンドレスベルトの製造を依頼すれば、極薄のステンレスを複雑な形状に組み上げてもらえます。装置にぴったりとマッチする形で作られたスチールエンドレスベルトは、電子部品や薬品、食品やオイルなど各種製品の搬送や組み立てに活用できます。
耐熱性や導電性が高いスチールエンドレスベルトは、UV炉内に導入されたりオイルスキマーとして使われたりすることもあります。
スチールオープンベルトとは、両端にベルト端末を作ったオープンエンドのベルトのことを指します。両端にはネジ止めなどの処理ができる他、重ね巻きをして使うことも可能です。
軽量でフレキシブルに活用できるスチールオープンベルトには、プリンターヘッドの駆動用ベルトやアクチュエータ駆動などの用途があります。他に、天井走行昇降装置の吊り上げ用ベルトや巻取り式ベルトなどの用途にも、スチールオープンベルトが活用できます。
樹脂ベルトの中にはHACCP対応の製品もあります。しかし、樹脂ベルトは扱いによっては表面に傷がついてカビが繁殖するなど、衛生的に使用できない可能性も考えられるので注意が必要です。また、樹脂ベルトは一度洗浄した後には完全に乾燥させなければ使用することができません。
食品業界ではチェーンベルトが使用されるケースもあります。しかしチェーンベルトは汚れが付着した際の洗浄が難しく、メンテナンスに時間がかかってしまうという問題があります。
これに対してスチールベルトはサビや汚れが起きにくく衛生的で、食品業界で使いやすいことから注目を集めています。スチールベルトは洗浄が容易ですし、表面が平坦でがたつきが起きにくいという良さもあります。
さらに、目詰まりが起きやすいチェーンベルトとは異なりベルト表面の洗浄が簡単にできることも、スチールベルトが多くの現場で使われる要因です。
スチールベルトは金属板で作られており、過酷な環境下であっても十分な耐久性能を発揮します。食品現場ではときにラインが高温や低温になることがあります。また、油などの汚れが大量に付着するラインもあるものです。こういった場合であってもスチールベルトであれば食品を衛生的に管理できますし、使用後のお手入れにも手間がかかりません。
劣化によるトラブルが起きにくいのもスチールベルト導入のメリットです。樹脂ベルトのほつれや欠けは食品の異物混入の原因になることがあります。スチールベルトであれば混入が起きる心配がないため、企業のリスクを最小限に抑えることができるのです。
食品工場などの現場でスチールベルトを導入する場合には、サンプルの制作依頼や納期、見積もりなどを相談・問合せしてみるのがおすすめです。
厚生労働省は食品製造や食品加工の専門業者に対し、HACCP(ハサップ)に沿った衛生管理を呼びかけています。2020年に施行されたHACCPとは、食品の衛生管理の手法のことを指します。食品を扱う場合には、HACCPに沿った衛生管理を遵守しましょう。
こちらではHACCPの概要について詳しくご説明いたします。また、食品業界におけるスチールベルトの使用例についても見ていきましょう。納期や見積もりについて問合せや相談をする前に、ぜひ参考にしてください。
HACCPはWHO(世界保健機関)とFAO(国連食糧農業機関)が合同で運営している食品規格委員会によって発表されたルールです。
HACCPという造語は、Hazard(危害)、Analysis(分析)、Critical(重要)、Control(管理)、Point(点)の5つの単語から構成されています。食品管理における危害分析の重要管理点を意味するHACCPには、消費者に安全な食品を届けるための様々なルールが制定されています。
近年では食品に対する異物混入が社会問題化しています。また食品業界では、微生物やウイルスを原因としたトラブルにも気を配る必要があります。
食品分野ではこれまでも、食の安全を守るための様々な検査が行われてきました。多くの食品工場では完成した製品をランダムに抜き取っての検査を実施しています。しかしこの方法では検査に漏れが起きる可能性も考えられます。
HACCPでは農家や製造業者からの食材仕入れから出荷し販売するまでのすべての段階において、食品の危険要因を管理しています。万一のリスクを予測し、食品製造のすべての工程を記録し、継続的に管理するよう求めることがHACCPの意義なのです。
HACCPのガイドラインには以下の合計12の手順があります。
食品現場ではこれらのプランに応じて担当者を選定し、適切な管理や記録を行う必要があります。
スチールベルトは具体的に以下のような用途で活用されています。
食品の現場における搬送にはステンレス製のスチールベルトが向いています。
野菜や果物の搬送の他、臭いが移りやすい肉や魚であってもスチールベルトであれば問題なく搬送できます。
小麦粉やカレー粉といった粉末類を樹脂ベルトで搬送すると、ベルトのほつれが原因で異物混入が起きるリスクが考えられます。しかし、スチールベルトであればこういったリスクを避けて安全に食品を搬送できます。
炊きあがったご飯を冷却しながら搬送したり、餃子やハンバーグなどの加工食品を搬送したりする場合には、ベルトに汚れが付着してしまうという問題があります。そのため、食品搬送に汚れが染み込みやすい樹脂ベルトや目詰まりが起きやすいチェーンベルトを使うことはできません。
スチールベルトにはこういった食品を直に載せて搬送できるという魅力があります。コンベア上では食品の切断や加工といった処理を行うこともできます。
さらに、スチールベルトは熱伝導性がいいため、冷凍食品を載せることも可能です。冷凍食品の品質を保ちたい場合にはベルトフリーザーや食品冷却ベルトコンベアを導入するのがおすすめです。
パウダー状の食品やクッキーなどの菓子を乾燥させるときにもスチールベルトが役立ちます。表面が固くなめらかで熱伝導率が高いスチールベルトを使えば、食品を効率的に乾燥させることができます。
かまぼこなどの練り物の焙焼、コーヒーなどの焙煎にスチールベルトを使うケースもあります。蒸す工程や焼く工程などには複数のコンベアを連ねて使うのがおすすめです。効果的に焙焼や焙煎ができるスチールベルトにはコストダウンの効果もあります。
お菓子などの食品の表面に文字や絵を入れるフードプリンターもスチールベルトで構成できます。スチールベルトであれば、食品印刷に使えるインクが付着してもすぐに清掃でき、清潔な状態をキープできます。
長期にわたって清潔かつ安全に使用できるスチールベルトは、食品業界をはじめとした多くの現場で採用されています。HACCPのガイドライン遵守という観点からも、安全性の高いスチールベルトをぜひ導入しましょう。
また、スチールベルトを導入する際は、サンプル制作の依頼に合わせて納期や見積もりについての問合せや相談をすることも大切です。
ウェルテック舎ではスチールベルトのサンプル制作や見積もり依頼に広く応じております。高品質なスチールベルトをお求めなら、ウェルテック舎に納期や見積もり、サンプル制作について詳しくお問合せください。
会社名 | 株式会社ウェルテック舎 |
---|---|
代表者 | 代表取締役 居村 登行 |
資本金 | 1,000万円 |
住所 | 〒224-0053 神奈川県横浜市都筑区池辺町4005 |
TEL | 045-350-5803 |
FAX | 045-350-5804 |
メールアドレス | info@weltec.jp |
URL | https://www.weltec.jp/ |
事業内容 |
|
主な設備 |
|
copyright© レーザー・プラズマなど用途に応じた精密溶接 | WELTEC. All Rights Reserved.