溶接加工を行う場合、溶接に向いている素材なのか、組み合わせに問題はないか、価格面などを考慮したうえで依頼することが重要です。こちらでは、溶接加工のメリット・デメリット、金属・アルミの溶接について解説します。
溶接加工には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
溶接加工を行う際は他の接合法のメリット・デメリットを比較し、適しているかどうかを判断しましょう。
溶接によるメリットは多く、鉄やステンレスなど大抵の金属は溶接できます。同じ金属同士を溶接加工するのは比較的容易ですが、異なる金属同士の溶接加工には熟練の技術が必要です。異種金属溶接に高いスキルが求められる理由は以下の通りです。
錆びにくい貴金属と錆びやすい卑金属を接合したのち、水などに接触して電気が発生すると腐食劣化します。電位差が大きいほど電蝕が発生しやすいため、アルミとステンレスを接触させると腐食の危険性が大きいです。
熱伝導率や融点の差があることも問題です。一方の金属はまだ溶解していないのに、もう一方は溶け過ぎてしまうなどの違いが発生すると、上手くつなぎ合わせられません。見た目はしっかりと溶接できているように見えても、繋ぎ目部分の強度が弱いと様々なトラブルが起こります。
溶接加工は金属それぞれの性質を把握したうえで、適切な加工をする必要があるのです。
アルミは板金ができないといわれており、「溶接もできないのでは?」と思う方もいらっしゃいますが、アルミの溶接は可能です。ただし、アルミと鉄の溶接はかなり難しい加工となります。理由は、アルミと鉄の融点や熱伝導率の大きな差です。アルミの融点は約600度ですが、鉄は約1500度とかなり開きがあるため、熱を加えても溶け出すタイミングが異なります。上手く接合ができず、不安定な金属間化合物が形成されてしまい、わずかな衝撃でも割れやすくなるのです。アルミと鉄は水と油のような関係に近いため、溶接加工はあまり向いていません。しかし、摩擦撹拌溶接なら溶接加工は可能なので、どうしても溶接したいというときは検討をおすすめします。
溶接依頼の前に重要なのは加工素材選びです。
素材によってそれぞれ特性が異なります。どんな機能がほしいか、どんなシーンで使用するのか、目的を考えて素材を選びましょう。
溶接加工を依頼する際、費用が気になるものです。例えば、価格を重視したいときは鉄系の合金がおすすめです。ステンレス・アルミ合金・銅合金はコストが少し上がるものの、鉄の腐食を防ぐための後処理費用を考えると、それほど費用が変わらない場合もあります。素材の中で最も高価なものは、ニッケル合金やチタン合金です。素材に応じて費用は変わるため、それぞれの価格を踏まえて選ぶこともポイントといえます。
被削性が高いほど削りやすい素材です。被削性が低いと加工が難しく完成までに時間がかかるため、工賃が高くなることも少なくありません。被削性の高さはコストを抑えるポイントとしても重要です。溶接加工で使用される主な素材の中でアルミ合金が最も削りやすく、銅合金、鉄合金、ステンレスの順で続いていきます。
溶接を依頼する際の業者選びで大切なのは、いかに要望通りに確実な仕事をするかです。ウェルテック舎は創業以来50年にわたり、お客様のご要望に沿った高品質な溶接加工を提供しています。対応力の高さがストロングポイントであり、他社で断られた精密加工の案件や部品制作などのご依頼も承ります。溶接の技術に自信がありますので、神奈川で溶接屋をお探しの方、精密溶接に対応する業者に溶接を依頼したい方はお気軽にお問い合わせください。サービス内容や価格などに関するご質問にも、丁寧にお答えします。
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